一般社団法人 日本ドローン防犯防災支援ネットワーク

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【防災の日に寄せて】“初動を強くする備え”を家庭・職場・地域で

91日は「防災の日」、8/309/5は「防災週間」です。
日本ドローン防犯防災支援ネットワークでは、この期間を「初動力を高める点検週間」と考え、発災直後の遅れを最小化する備えを推奨しています。 台風・地震・線状降水帯など多様な災害が想定される今こそ、落ち着いて基本の確認を進めましょう。

「まず“3つ”だけは今週中に整える」
・安否確認ルールの明文化
連絡手段(電話/SMS/災害用伝言等)と集合場所(第1・第2)を紙でも共有。 家族・職場・自治会で統一。
・最小限の持ち出しセット
飲料水、行動食、ライト、モバイル電源、常用薬、本人確認の写し。 玄関・ロッカー等の取り出しやすい場所に人数分。
・リスクと動線の確認
家具固定・窓ガラス対策、ハザードマップの再点検。 代替通勤・帰宅ルートも事前に合意。
※高齢者・乳幼児・要配慮者がいる世帯/事業所は、個別の支援計画(服薬・通院・連絡先・搬送手段)を名簿とセットで。

「事業所・施設の方へ」
初動フロー:状況把握→要否判定→初動連絡→小口搬送・応急対応
代替要員と権限移譲:責任者不在時の代理権限/決裁上限を明記
共助ネットワーク:近隣事業所・自治会・学校・管理組合との連絡網と相互支援の確認
記録様式:被害・活動記録、写真採取の手順と保管場所を統一

ドローン活用は「安全な運用体制」から
ドローンは安全な運用手順と役割分担、周辺との連絡・通報体制が整っていれば、
・被災状況の俯瞰確認(冠水域や通行可否の把握)
・立入困難箇所の安全な点検(屋根・斜面・施設周辺)
・初動判断のためのエビデンス映像の取得、等に力を発揮します。
JDPNは平時からの訓練設計・運用手順整備・安全ルールの標準化を重視をし、関係団体・事業者・教育機関等との連携づくりを進めています。

写真・記録は「生活再建の第一歩」
罹災証明・被災証明の申請、保険・減免等の手続きでは、被害の正確な記録(時刻・位置・写真)が不可欠です。
・屋根・高所・立入困難箇所は無理をせず専門家の支援を検討
・記録は全体→中景→近景の順で、対象物と被害が分かる構図で保存
・データは複数箇所にバックアップ

「JDPNからのお願い」
1)家庭・職場それぞれで10分の点検会を開く
2)初動フローと連絡網を紙で掲示し、最新化する
3)ミニ訓練(安否連絡/社内集合)を1回試行する
4)写真・記録の保存ルールを決める
5)課題を1つだけ選び、翌月までに解決する

〜連携・ご相談について〜
JDPNは発足間もない団体として実績を積み重ねている段階にありますが「初動を強くする備え」の普及を目的に、次の様なご相談をお受けしています。
・初動フロー/SOPの整備、連絡体制の標準化
・ミニ訓練・図上演習(家庭・自治会・事業所向け)の設計
・ドローン運用の安全ルール作成と平時のリハーサル支援
現状では全国一律に駆けつけられる体制ではありませんが、可能な範囲で最大限の情報提供と連携調整に努めます。 まずはお気軽にご相談ください。

「防災の日を行動の起点に」
備えは「完璧」よりも「更新」です。 小さな改善を今日から一緒に進めていきましょう。