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2025.12.26
民間ネットワークとして【初動力を支える一年】
はじめに、一年のご支援への御礼。
2025年も残りわずかとなりました。 日頃より一般社団法人日本ドローン防犯防災支援ネットワークへ温かいご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。 当ネットワークは犯罪や災害の発生時における支援を見据え、ドローンを中心とした技術と連携の力で地域の安全・安心に貢献することを目的に活動しています。
「2025年の活動総括」
2025年は当ネットワークにとって“連携の広がり”と“備えの具体化”が大きく進んだ一年でした。 平時には地域イベントや学びの場で「防災・防犯を自分ごとにする」機会づくりを重ね、発災時には迅速な情報提供・支援につながる体制整備を進めてまいりました。 また、当ネットワークでは部会制などの体制強化を掲げ、広報・通信・渉外・イベント等を軸に、より機動力のある取り組みを志向しています。
地域防災イベントでの「会員連携」
2025年5月には大学・自治体・企業・地域団体が連携する防災啓発イベントにおいて、会員企業がそれぞれの専門性を活かし、展示・実演・紹介を実施しました。 このような場は、単なるPRに留まらず「現場で安全に運用するための連携」や「来場者の理解を深める伝え方」を磨く貴重な機会になります。
さらに11月には板橋エリアでの産業ドローン展示・実演イベントに運営スタッフとして参加し、案内・安全補助などを担当しました。 防災対応の紹介も含め「ドローンが地域の安心にどう役立つのか」を具体的に伝える機会となりました。
「医療×防災」の学びを地域へ
災害時は医療・搬送・情報の不足が、被害を拡大させる要因になり得ます。 そこで当ネットワークでは医療と防災、そしてドローンの活用可能性を一体で学べる機会として「医療×防災セミナー」を企画・周知しました。 防災は「技術」だけで成立せず、日常の中で理解を深め顔の見える関係性をつくることが、発災時の連携速度=初動力に直結します。
「全国規模の防災の場へ」
2025年9月の「ぼうさいこくたい2025(防災推進国民大会)」では、関連企業の出展に当ネットワークとしても関与し、協力団体・外部顧問の知見も取り入れながら展示内容を構成しました。 全国の自治体・企業・NPO等が集う場で、防災を「自分ごと」にする工夫が共有されることは、地域へ持ち帰れる学びも大きいと実感しています。
「まず3つ」から始める備え
当ネットワークは専門領域の活動だけでなく、生活者が今すぐ実行できる備えも継続的に発信してきました。 たとえば防災週間には安否確認ルール・持ち出しセット・リスクと動線確認といった「初動を強くする」観点から、家庭・職場・地域での点検を呼びかけています。 また年末にかけては点検商法への注意や住宅火災リスクなど、季節性の高い防犯・防災テーマについても注意喚起を行いました。 12月には「一時滞在施設」という選択肢を含め、帰宅困難対策の現実的なチェックポイントも整理しています。
「いざのために平時から整える」
当ネットワークは災害時にドローンで収集した被害状況等を自治体へ提供する枠組みづくりも進めてきました。 これまでに埼玉県吉川市、埼玉県戸田市との災害対応に関する協定が公表されています。 協定はゴールではなく「実際に動ける状態」を平時から整えるスタートラインです。 今後も訓練・手順・連絡系統など、実務の精度を上げ続けて参ります。
〜支援が“初動力”を育てる〜
災害や犯罪は時期や曜日を選びません。 だからこそ民間ネットワークとしての強み(機動力・専門性・横連携)を活かしながら、地域や関係機関とともに「初動力」を高めていくことが重要だと考えています。 当ネットワークは限りなく非営利に近い形で全国的な支援を目指す一方、活動を継続・拡張するための基盤づくりも欠かせません。 もし私たちの取り組みに共感いただけましたら今後の活動発信の共有、連携のご相談、ご支援・協賛といった形でお力添えを頂けますと幸いです。
2026年も地域の安全と安心に貢献できる様に一歩ずつ着実に取り組んで参ります。